暗記も大切

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。「詰込み学習からの脱却」「思考力・判断力・表現力の重視」といった言葉をよく耳にします。たしかに、単に答えを覚えるだけでは、初見の問題や実生活の課題に対応できません。

では、暗記はもう不要なのでしょうか。答えは No! むしろ、考えるためには暗記が必要 です。

思考は“材料”があってこそ成り立つ
 考えるとは、ゼロから何かを生み出すことではありません。頭の中にある知識を組み合わせ、比べ、取捨選択することです。材料がなければ料理ができないのと同じで、知識がなければ思考も判断もできません。

 数学で公式を知らなければ、応用問題に取り組む以前に手が止まります。理科や社会でも、基本用語や代表的な事実を覚えていなければ、資料を読み取ったり理由を説明したりすることはできません。

暗記=機械的 ではない
 「暗記」= 意味も分からず丸暗記するイメージを持つかもしれません。しかし本当に大切なのは、理解をともなった暗記 です。なぜそうなるのか、どんな場面で使うのかを意識しながら覚えた知識は、思考の中で自由に使える“道具”になります。逆に、理解せずに覚えた知識は、テストが終わるとすぐに忘れてしまいます。

 思考力を支える「基礎体力」
 スポーツでも、基礎体力がなければ高度なプレーはできません。勉強における基礎体力が、語句・公式・基本事項の暗記です。基礎がしっかりしていれば、難しい問題に出会っても落ち着いて考える余裕が生まれます。

 入試問題で求められている思考力とは「ひらめく力」ではありません。「必要な知識を思い出し、正しく使える力」です。

 暗記と考える勉強を両立しよう
 大切なのは、暗記か思考かの二者択一ではなく、暗記を土台にして考える学習 をすること。まず基本をしっかり覚える。その上で、なぜそうなるのか、どう使うのかを考える。この積み重ねが、本当の学力につながります。

暗記は古い学習法ではありません。考える力を育てるための最も確かな第一歩です。焦らず、地道に、基礎を大切にしていきましょう。

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