〇付けが終わってからが勉強
数学のテストで良い結果をあげるためには『わかる』と『できる』の差をうめなければいけません。
中学生の質問に応えて解説をすると「分かった」と納得してくれます。しかし、同じ問題がテストに出題されたにもかかわらず正解できていない例を何度も経験してきました。説明を聞いて理解できたことと自力で解けることは全くの別物です。分からなかったり間違えたりした問題を、解答を読んだり質問して教えてもらったりして一度理解しただけでその問題が解けるようになる人は天才君です。後日もう一度解きなおし、きちんと正解できてはじめてその問題をクリアーしたことになります。高校生にもなると大半の生徒が自分の経験から反復演習の必要性を実感してくれますが中学生は「分かった」で終わっているケースが多いので伝えていかなければいけません。
また『知っている』と『使える』の違いも同様で、英語の基本文法でよく見られます。例えば中学一年生の初期に習う冠詞の “ a ” は、続く単語の先頭が母音の場合 “ an “ にしなければいけませんよね。このルールを知っていても(うっかり)a を使って×されている答案は少なくありません。これは教えてもらって治るものではありません。すでに知っているルールを正しく使えるかどうかは本人にかかってきます。演習をして間違えた後の対応の問題です。
問題演習自体は勉強ではありません。分かっている問題と分かっていない問題に振り分けているだけです。その後に正解できなかった問題を正解できるように変える作業が勉強です。解答の解説を読んで理解を深め、それでも分かりづらい内容は納得するまで質問したり、覚えられていなかったことを覚えなおしたり、… ここに時間をかけなければ問題演習をしている意味はありません。
エムジェックでは中学一年生の最初に、問題演習をして〇付けが終わってからが勉強のスタートであることを繰り返し伝えています。同じ問題集を使っていてもその使い方の精度によって成果は大きく変わってしまいます。今月初めての定期テストを受ける中学一年生に対して、良い結果が出せるよう一人ひとり丁寧に仕上げていきます。