ストレスと体調不良の関係

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。「ストレスが体に悪い」とよく言われます。これは気のせいではなく、体の中で本当に変化が起きています。

どんなしくみでストレスが病気につながるのかを見てみましょう。

① まず体が「緊急モード」になる

 人が強いストレスを感じると、脳の中の「視床下部(ししょうかぶ)」が反応し、全身に「危険だ、準備せよ!」という信号を出します。すると 
 ・心臓の鼓動が速くなる
 ・血圧が上がる
 ・呼吸が速くなる
といった “戦う・逃げる”モード に入ります。 このとき、「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌され、血糖を上げてエネルギーを確保します。ここまでは体を守るための正常な反応です。

② ストレスが長引くと「緊急モード」が止まらなくなる
 問題は、ストレスがずっと続くときです。緊急モードが解除されないまま、体は常に緊張状態になります。
 ・交感神経が優位になり続ける
 ・コルチゾールが出続ける
 ・副交感神経(休む神経)が働かなくなる
 その結果、体のバランスが崩れていきます。

③ 体調不良としてあらわれる 
 長期間ストレスを受けると、次のような不調が起きやすくなります。

分野主な症状・変化
自律神経の乱れ頭痛、動悸、めまい、胃もたれ、不眠
免疫の低下風邪をひきやすい、口内炎ができやすい
ホルモンの乱れ生理不順、肌荒れ、だるさ
脳内の変化不安、イライラ、うつ気分、集中力低下


④ なぜ病気につながるのか
 長く続くストレスは、体内で「炎症」を起こしやすくします。これが続くと、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることもあります。つまり、ストレスは「心の問題」だけでなく、「体の病気」の引き金にもなるのです。

⑤ ストレスとうまく付き合うために
 完全にストレスをなくすことはできませんが
 ・深呼吸やストレッチで体をリラックスさせる
 ・睡眠をしっかりとる
 ・誰かに話す
 ・好きなことに集中する
といった方法などで「緊張モード」をオフにすることができます。

まとめ
 ストレスは目に見えませんが、実際には「脳 → 自律神経 → ホルモン → 免疫」といったルートで、体全体に影響を与えています。だからこそ、心のケアはそのまま体のケアにもなるのです。

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