硫化水素の怖さ

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。中学2年理科の実験中に気分が悪くなって生徒が搬送されるニュースが毎年ありますね。
硫化鉄から発生する気体の実験で登場するのが「硫化水素(りゅうかすいそ)」。卵が腐ったような独特のにおいがすることで知られていますが、とても危険な有毒ガスです。
硫化水素は少しの量でも吸いこむと頭痛・吐き気・めまいなどを引き起こします。濃度が高くなると嗅覚が麻痺してしまうため「においがしないから安全」と錯角することが、もっとも危険なのです。さらに高濃度では、一瞬で意識を失い、命を落とすおそれさえあります。
硫化水素は自然界でも火山地帯や下水、温泉地などで発生することがあるため「温泉施設で硫化水素中毒」といった事故を耳にします。身近なところでも油断できない危険物質です。
実験は「好奇心」を育てる場であると同時に「安全を守る力」を学ぶ場でもあります。「直接においをかがない」「換気を徹底する」先生の指示をしっかり守って、安全に理科の世界を楽しみましょう。

