今週のニュースから
伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。ガソリン税暫定税率の年内廃止で与野党が合意したとのこと。そもそも「暫定」というのになぜ何十年も続いているのか不思議に思った人もいるのではないでしょうか。
この暫定税率は1974年のオイルショックをきっかけに、道路整備などに必要な財源を確保するため、税率を一時的に引き上げたことから始まり、『将来的には元に戻すつもり』の税金でした。
しかしその後、道路やインフラ整備に多額の費用がかかること、地方の財源としても重要であったことから、毎年「今年も継続」と延長され続けました。2008年に期限が切れて失効しガソリン価格が下がった時期もありましたが、2010年には復活して事実上の恒久化がなされ、今日に至っています。
暫定税率が廃止されるとガソリン1Lあたり 25.1(+消費税)円 安くなるので消費者は大歓迎です。一方、税収は国と地方合わせて1兆円以上減ることになり、道路やトンネルなどの整備遅れが懸念されます。いずれ、景気が回復すれば再復活の議論が始まるかもしれませんね。

