国債の二面性

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。政府は財源不足を補うために多額の国債を発行します。

この「国債」を『日本の借金』『国民の資産』と、なぜ真逆の見方があるのでしょう。

政府にとっては借金
 必要な財源が足りないとき、政府は国債を発行してお金を集めます。将来、そのお金を利子とともに返すときの原資は税金。つまり国債は『政府の借金の証書』です。

国民にとっては資産にも
 発行された国債は ・銀行 ・保険会社 ・個人投資家 などが購入します。購入側にとって国債は利子がもらえる金融資産ですから『国民が保有する資産』ともいえます。

●短期的・国内の視点
 国債は国内で消化されるため、国外に借金をしている国に比べて破綻のリスクは低く、資金が国内で回っている=資産的な面があります。

●長期的・世代の視点
 政府は利子を払い続けなければならず、予算に占める利払いが増え、将来世代の税負担が重くなる=借金的な問題が現れます。

整理すると、国債は“今”の国内資産 と同時に“将来世代”への借金 という二面性があります。

国債は単純に「悪いもの」とは言えません。経済を安定させたり、緊急時に必要な財源を確保したりするための大事な道具でもあるため、将来を見すえたバランスある議論が求められます。

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