『非認知能力』いま注目される”生きる力”

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。近年、教育界で注目を集めている「非認知能力」。これは、テストの点数や偏差値などで数値化できる「認知能力」とは異なり、人の内面や行動のあり方に関わる力のことを指します。

 アメリカの経済学者ジェームズ・ヘックマン氏(ノーベル経済学賞受賞者)の研究によって、非認知能力が将来の学業成績や職業的成功、さらには幸福度にも大きく関係していることが示され、世界的に注目されるようになりました。

 では、具体的にどんな力が「非認知能力」と呼ばれるのでしょうか。

自己制御力 
 感情に流されず、落ち着いて考え行動できる力。たとえばテストでミスしても焦らず、次の問題に集中できる力など。 

やり抜く力(グリット)
 困難にぶつかってもあきらめず、努力を続けられる力。勉強だけでなくスポーツや芸術の世界でも成功の鍵になると言われます。

共感力・思いやり
 他人の気持ちを理解し、寄り添うことができる力。人間関係を築く上での土台になります。

協調性・社会性
 仲間と協力しながら目標を達成する力。チーム活動や学校生活で欠かせません。

主体性・自律性
 指示を待つのではなく、自分から行動を起こす力。自ら考え、判断し、行動する力とも言えます。

自己肯定感
 「自分には価値がある」と感じ、自分を認める力。挑戦する勇気や前向きな気持ちの原動力になります。

 このように「非認知能力」は、単に学力を支えるだけでなく、社会の中で生きる力そのものとも言えます。 

次回は、これらの力がなぜ今、これほど重視されているのか、その背景を考えてみたいと思います。

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