中2理科¥心臓¥血管

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。
倉田山中学校2年生のHちゃんから理科の心臓のところで動脈や静脈の名前が分かりづらいと質問がありました。名前の付け方のルールを知らないまま丸暗記するのは危険です。順を追って説明しますね。
まず、心臓の4つの部屋の名前は覚えてください。心臓は中央の壁で左右2つに分かれています。さらにそれぞれが上下に分かれ、上が心房、下が心室です。心房と心室は弁でつながっていて血液は心房から心室へ(上から下へ)流れます。なお、右と左の呼び名は逆転するため向かって右上が左心房、向かって左下が右心室になります。
次に、4つの部屋につながる血管を通って血液がどこから流れ込んできて、どこへ流れ出ていくかを覚えましょう。このとき、心臓を中心として2つの血液の流れの輪があることを合わせて覚えます。1つは、心臓から肺へ行って心臓に戻ってくる輪(肺循環)、もう1つは心臓から体全身へ行って心臓に戻ってくる輪(体循環)です。
それでは血管の名前の話です。心臓へ血液が流れ込んでくる血管が「静脈」で心臓から流れ出す血管が「動脈」です。つまり、左右の心房につながった血管が静脈、心室につながっている血管が動脈になります。そして肺へ行ったり肺から戻る血管に「肺」をつけ、全身へ行ったり戻る血管には「大(体ではありません)」をつけます。
”肺循環”の通り道は 右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房 、”体循環”は 左心室→大動脈→全身→大静脈→右心房 となります。4つの血管の名前を単に暗記せず、2つの循環とセットにして道順を言えるようにすると良いです。
それから、さらに複雑化させるのが「動脈血」と「静脈血」という名称。これらは、酸素を多く含む血液(動脈血)と二酸化田炭素を多く含む血液(静脈血)の呼び名であって血管の動脈、静脈とは無関係です。『静脈血が流れている動脈の名前は?』のように聞かれると混乱しそうですよね。血管や血液の名称のルールを知ることによってずいぶん楽に覚えられるようになりますから参考にしてください。

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