ビッグデータ

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。最近よく耳にする言葉の一つに「ビッグデータ」があります。直訳すると「巨大なデータ」という意味ですが、単にデータ量が多いというだけではありません。
私たちの身の回りでは、インターネット検索、SNSでの投稿、買い物の履歴、交通系ICカードの利用記録、さらには気象情報やセンサーからの観測データなど、膨大で多様な情報が日々生まれ続けています。これらをまとめて扱い、そこから新しい価値や知見を生み出す仕組みが「ビッグデータ」です。
従来のデータ分析は、ある程度整理された情報をもとに「原因と結果」を探るものでした。しかしビッグデータでは、膨大で複雑なデータの中から『まだ気づいていない傾向やパターン』を見つけ出せる点に大きな特徴があります。
例えば、ネット通販で「おすすめ商品」が表示されるのは、過去の購入履歴や似た行動をした人のデータを組み合わせて分析している結果です。
では、なぜ今ビッグデータが注目されているのでしょうか?
理由の一つは、デジタル技術の進歩によって「大量のデータを高速に処理できる」ようになったからです。
もう一つは、AI(人工知能)の発展です。AIは学習のために膨大なデータを必要としますが、ビッグデータの存在がその力を大きく引き出しています。
さらに、社会やビジネスの課題解決にもつながる可能性があります。
医療分野では患者のデータを分析して治療法を改善したり教育分野では学習データを活用して一人ひとりに合った指導ができたりするのです。
つまり、ビッグデータとは「単なる大量の情報」ではなく、「未来をよりよくするためのヒントの宝庫」だといえます。
これからの社会ではデータを活かす力がますます重要になるため、専門に学べる”データサイエンス学部”の注目度も高まっています。

