株価が上がる理由

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。あらゆるものの値段が上がり、家計の負担を感じる人も多いと思います。ところがその一方で「株価が最高値を更新」と報じられています。

景気が良くないように感じるのに、なぜ株価は上がり続けているのでしょうか。

理由の一つは「株価は今の景気」ではなく「将来の期待」を映すからです。企業の利益が今はそれほど伸びていなくても、「今後は円安で輸出企業の利益が増えるだろう」「AIや半導体関連の需要が広がるだろう」といった期待が高まると、投資家は株を買います。株が買われれば、当然、株価は上がります。

もう一つの理由は、世界的な「お金の行き場」の問題です。金利の低い日本では、銀行に預けてもほとんど利息がつきません。そのため、余った資金が株式市場に流れ込みやすいのです。また、海外の投資家にとっても、円安によって日本株が割安に見えるため、買いが集まりやすくなっています。

株価の上昇は必ずしも「景気が良い」ことを意味するわけではありません。実体経済との間にはタイムラグや温度差があり、「株価が上がっている=生活が豊かになる」とは限らないのです。

株価が上がったと聞いたら「なぜ上がっているのか」「それは期待によるものなのか」を考えてみると、経済ニュースの見方が少し変わってくるでしょう。

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