今週の質問

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。漸化式を利用して確率を求める問題。
四面体OABCの頂点上に動点Pがあり、はじめ点Pは頂点Oにいる。1秒後に他の各頂点へ移動する確率はどれも\( \frac{1}{3} \)のとき、n秒後に点Pが頂点Aにいる確率\( P_{n} \)を求めよ。
漸化式をつくるために\( P_{n+1}\) と\( P_{n} \)の関係を考えます。
点Pがn秒後に頂点Aにいると(n+1)秒後に頂点Aに移動できず、\( P_{n+1}\) を\( P_{n} \)で表すことができないので「あれっ」となります。
そこで気づいてほしいのが、(n+1)秒後にAにいるためには n秒後にA以外の点にいる必要があり、その確率は(1-\( P_{n} \))で表すことができます。
また、A以外のどの頂点からもAへ移動する確率は\( \frac{1}{3} \)のため
\( P_{n+1}=\frac{1}{3} ( 1- P_{n} ) \) の関係が成り立ちます。
漸化式を使って確率を求める問題で(1-\( P_{n} \) )を使うことはよくありますから頭に入れておきましょう。

