帰納法と演繹法

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。伊勢高2年生が「数学的帰納法」を学習中。『帰納法』という言葉は聞きなれないかもしれませんね。
「考え方の筋道」に「帰納(キノウ)法」と「演繹(エンエキ)法」があります。
帰納法とは
「具体的な事例から一般的な結論を導く方法」たとえば、
・1回目のテストで英語が苦手だった
・2回目のテストも英語が苦手だった
・3回目のテストでも英語が苦手だった
→「自分は英語が苦手だ」と一般化するのが帰納法です。
日常的な気づきや、科学での法則発見に使われることが多い考え方です。
演繹法とは
「一般的な原理や法則から具体的な結論を導く方法」。たとえば、
・「英語は毎日音読すれば力がつく」という原理がある
・自分は毎日音読をしている
→だから「英語力は伸びているはずだ」と考えるのが演繹法で、論理的な議論でよく使われます。
違いのポイント
帰納法は「下から上へ」──事実の積み重ねからルールを作る
演繹法は「上から下へ」──ルールから事実を予測する
この方向性の違いを押さえておけば混乱しません。
勉強で、まずはたくさん問題を解いてパターンを見つける「帰納法的」な練習が必要。その上で、原理や公式を理解して応用する「演繹法的」な思考が力を発揮します。両方をバランスよく身につけることで、効率よく学力を伸ばせますよ。

