イスラエルとパレスチナ

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。世界では今も、さまざまな戦争や紛争が続いています。その中でも、イスラエルとパレスチナの対立は、ニュースでよく見聞する深刻な問題です。民間人が犠牲になる映像を見ると、なぜこんなに激しい争いが起きるのか疑問に思うかもしれません。
対立の根本には土地をめぐる長い歴史があります。
今のイスラエルやパレスチナの地域は、古くからユダヤ人が暮らしていた土地ですが、紀元70年ごろにローマ帝国に追われ、世界中に散らばりました。その後、この地域にはアラブ人が住み続け、長い間オスマン帝国の支配下にありました。
20世紀に入ると、ヨーロッパで迫害を受けたユダヤ人が再びこの地に戻り始めます。第二次世界大戦後、ホロコーストの悲劇を経験したユダヤ人は、国を持つことを強く望み、国際連合はこの地をユダヤ人とアラブ人で分ける案を出しました。しかしアラブ側はこれを拒否。
1948年にイスラエルが独立を宣言すると、周囲のアラブ諸国と戦争になり、多くのパレスチナ人が住む場所を追われました。このときの記憶と不満が、今も続く憎しみの出発点です。
つまり、イスラエルとパレスチナの争いは「どちらがこの土地に住む正当な権利を持つのか」という問題から始まっています。お互いに譲れない歴史と感情があり、簡単に解決できないのです。
しかし、どんな理由があるにせよ武力による決着ではなく、平和的な協議が進み、解決に向かうことを願うばかりです。

