パンプキン爆弾

伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。先日の広島に続いて長崎で平和祈念式典が行われました。

「原爆」は多くの人が知っていますが、その陰に、あまり知られていない『パンプキン爆弾』という兵器があります。原子爆弾投下の予行演習として使われた実践兵器で、名前の由来は、その丸くて大きな形や色がカボチャに似ていたからです。

パンプキン爆弾は、原爆と同じ形・大きさ・重さで作られた模擬爆弾。内部に核ではないものの爆薬が詰められていて、重さは約4.5トンあります。

1945年夏、アメリカは原爆投下に備えて、B-29爆撃機からこの爆弾を日本各地の都市に落としました。その狙いは、パイロットが原爆と同じ投下方法、飛行コース、脱出ルートを訓練し、原爆投下の効果を予測するため各都市部での破壊力を測定することでした。

実際の投下は1945年7月から8月にかけて、原爆投下候補地をはじめ東北から九州までの各都市で行われ、甚大な被害をもたらしました。

このパンプキン爆弾の存在は戦後長く一般にはあまり知られず、記録や証言から徐々に明らかになってきたそうです。

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