数学的思考力の鍛え方¥とことん試行錯誤
伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。
昨夜、授業が終わって教室から外へ出ると『寒っ!』と声が出そうになりました。そして、東の空にオリオン座が輝いているのを見て、今年も入試本番が近づいきたなと感じました。
思考力を育てるために何をすべきかの続きです。塾での問題演習は学校のテストや入試で良い結果をだすことが目標になっています。そうすると、テストの制限時間内に解ける必要があるため、できるだけ手数のかからない解法をベストアンサーとします。また、学習自体も効率を上げたいので1つの問題にあまり時間をかけず、分からないときは早めに解答を見て理解し、次へ進むようにしています。限られた時間の中で成果を出すにはやむを得ない面はあります。しかし、本当は時間制限を設けず『ああでもない、こうでもない』と、とことん考えることが思考力を伸ばすことにつながります。また、1つの問題に対して解法は1通りではありません。解答とは違うやり方で、計算式の数が多く遠回りしていてたとしても論理的に間違っていなければ立派な答案です。
高校までの“勉強”は答えがある問題しか扱いません。ところが社会へ出てからは答えの無い様々な問題にぶつかり、知恵を絞って解決していかなければなりません。そのときに、試行錯誤を繰り返しながら考え抜く経験をしていると生きてくるはずです。
数学の勉強において、例題を真似して類題を解きながら解法を身に着けることはとても大切で必須の作業です。それに加えて、休日を利用したり、複数日をまたいだりしてでも、まったく手が出ない応用問題に時間をかけてチャレンジすることが思考力を鍛えます。方程式や関数の利用問題、空間図形の長さや面積、体積を求める問題など問題集の最後のほうにある応用問題で、すぐにギブアップせず、どこまで自力で進むことができるか、ぜひ頑張ってください。その後に解答を読んで『なるほど!』と納得できれば、すぐに解答を見たときに比べて何倍も理解が深まり、多くの時間をかけて考えたことがプラスになりますからね。