中1理科¥密度
伊勢市*数学*塾・予備校*エムジェック*塾長の真鍋です。新学期が始まったばかりですが伊勢宮川中学校では早速、定期テストが1週間後に行われます。
中学1年生に今回のテストで心配な科目や範囲を確認すると、理科の『密度』をあげる生徒が多いです。中1理科は植物の名称や働き、動植物の分類等の知識を学ぶことからスタートしたため暗記中心の学習が続きました。単元が変わり、密度に関する計算が出てきたことで難しく感じているのかもしれません。また、普段の生活のなかで密度を意識したり使ったりすることが無いのでイメージしづらいのでしょう。
密度とは重さを比較したり物質を特定したりするときに使う量です。例えば紙と石を比べて「どちらが重い?」と問われれば「石のほうが重い」と答えますよね。その通りですが、これが“なぞなぞ”であれば「わからない」が正解。というのは大量の紙と小石を比べれば紙のほうが重くなることもあるからです。つまり、重さを比べるときには『同じ大きさの』という条件が前提にあります。その同じ大きさ(体積)を1㎤に統一したときの質量(g)が密度です。密度=質量÷体積という公式に数値を代入して計算できることも必要ですが密度とはなんぞや?という概念を持つことがより大切です。
複数の金属の密度が示されて「同じ重さにしたときにもっとも体積が大きくなるものはどれか?」という定番問題があります。単に公式を暗記しているだけではこのような問題に歯が立ちません。先ほどの例で考えると、同じ重さの紙と石を用意しようとすれば軽い紙のほうがたくさん必要になることは容易に想像できるはずです。したがって、問題の答えは密度が一番小さい金属になります。
密度とは、色々な物質を一辺の長さが1㎝の小さいサイコロにして重さを量った数値ということを頭に入れておいてくださいね。