模試
昨日あった模試の問題(数ⅠA)で質問があり対応しました。
来年度からセンター試験に代わって大学共通テストが始まります。ご存知のように、変更点の目玉だった内容がドタキャン(延期)されたため英語リスニングの配点を除いて大きな変更点はなくなりました。とはいえ、「思考力、判断力、表現力」を問うという指針と想定する平均点を下げるとのことですからセンター試験より難化傾向が予想され、そのあたりが模試の問題にも反映されています。これまでは円や三角形が図示されているため視覚で認識できたものが、円形の遊園地と鉄塔を組み合わせることでイメージがつかみづらくなっています。問題を解くうえで使う数式に変わりはないのですが、5cmが500mになったり2次元が3次元になったりすることによって感覚が異なり混乱をまねきます。
このような問題を解くために必要なことは難しい応用問題の演習の前に、基本を深く理解して基礎を固めることです。1つ1つの公式が持つ意味を真に理解すると、いつどのような場面で利用できるかの適用範囲が広がります。また、複数の分野にまたがった複合問題が増えてきますから、いつでもあらゆる公式の引き出しを出し入れできる準備をしておかなければいけません。もう一度教科書に戻って公式の導き方の確認や例題の反復演習など、基本を見直す時間を作ってほしいです。