伊勢高校、宇治山田高校テスト
来週、伊勢高校と宇治山田高校の学年末テストが始まります。今年度の締めくくりですから自己ベストで気持ちよく有終の美を飾ってもらいたいです。
一年生の化学は酸化還元の章が中心。そのなかの「電気分解」の範囲で、ある時間電流を流したときに発生する物質の量を求める問題は頻出。陽極、陰極での各種反応式を正確に書けるようにするべきですが、発生する気体や金属の量を求めるには代表的な物質(銀、銅、塩素、水素、酸素)それぞれが1mol発生するのに必要な『電子のmol数』を覚えておきましょう。
・銀→1
・銅、塩素、水素→2
・酸素→4 です。
計算方法は、まず、電流(A)に時間(秒)を掛けた値が流れた電子の電気量(C)です。その値をファラデー定数(96500)で割ると電子のmol数になります。そして、その値を先ほどの数値で割れば発生する物質のmol数が求まります。その後は、気体の標準状態の体積であれば22.4(L)を、金属の質量であれば原子量を掛けて答えになります。
水素と酸素は水溶液(酸性、中性、塩基性)によって反応式が各2種類ありますが電子のmol数が共通のため影響しません。いたってシンプルな流れですからマスターして得点源にしてくださいね。