変数と定数
物理(計算問題)の条件が数値でなく、すべて文字で与えられることは少なくありません。その場合に文字の種類が多くなると単純な公式であっても表す意味が分かりづらくなります。
例えば「等加速度運動の変位」の式で、変位:x、初速:V、加速度:α、時間:tとすると 『x=Vt+(1/2)αt^2』の関係があります。この式自体は公式を覚えていれば簡単にたてられます。ここで大事になるのは、問題によって何が「定数」で何が「変数」なのかを意識できているかどうかということです。tが変数になる問題が多いため、x(変位)はt(時間)の二次関数と認識している生徒が多いと思います。しかし、変数がtではなくVやαになることもあります。そうなると同じ等式であってもxはV(初速)あるいはα(加速度)の一次関数になり、縦軸をxにとったグラフの形はまったく異なりますから注意が必要です。どのような等式(公式)でも先入観を持たず、何が「変数」なのかを問題文から正しく読み取ることが重要なポイントになります。