解いてみた(その三)

前回に続いて数学の大問2です。3つの小問からなり、出題範囲は(1)が一次関数の応用 (2)が連立方程式の利用 (3)が確立 でした。
(1)は文集の作成料金に関する文章題。文集作りを注文するA社とB社で料金設定が異なります。料金の算出式は「総費用=初期費用+1冊あたりの費用×冊数」と共通ですがA社は初期費用が無料で1冊の費用が1250円、B社は初期費用18000円で1冊あたり600円です。また、x軸に冊数、y軸に総費用をとった座標平面にB社のグラフ(直線)がすでに記入されています。
以上の条件をもとにして、①B社で15冊作成したときの総費用を求めよ ②のア:B社で総費用4万円以内で最大何冊の文集を作成できるか求めよ イ:A社で文集をx冊作成するときの総費用をy円としてグラフに表せ ウ:総費用がA社よりもB社のほうが安くなるのは文集を何冊以上作成したときか求めよ という問題でした。
最初にやるべきことは、総費用をy円、冊数をx冊としてA社、B社それぞれのyをxの式で表します。総費用を求める計算式の通りに作ればよいので難しくありません 。A社は y = 1250x でB社が y = 600x + 18000 です。これらを使ってすべての問題が解けます。
注意する点は ②のアとウがどちらも、境目となる冊数(x)の値が整数にならないことです。アはyに40000を代入して求めたxの値が36.66‥ で、この値を超えない最大の整数 36(冊)が答えです。ウでは、両社の総費用が等しくなる冊数を連立方程式を解いて求めると x = 27.69‥ となります。グラフを見ても分かるように交点より右(xが大きい)側でA社よりB社の方が総費用が安くなるため、答えは 28(冊以上)になります。どちらの問題もxの値(分数)を求めた後に、より大きい整数とより小さい整数のどちらを答えるかの判断を間違えた人がいるかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)